ショパンマズルカ全曲解説動画付き-ポーランドで生まれた独特の舞曲 | ショパンを弾くには?曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説



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ショパンマズルカ全曲解説動画付き-ポーランドで生まれた独特の舞曲

ショパンマズルカ全曲解説動画付き-ポーランドで生まれた独特の舞曲
マズルカはポーランドのマゾビア地方で生まれたマズールという音楽と、 クラコフ異邦のクラコビアクという音楽の特徴を融合させた音楽です。

マズルカの特徴としては、2拍子や3拍子目に独特のアクセントがあったり、 空虚5度という特殊な奏法を取り入れていることが上げられます。

技術的には容易なものが多く、技巧面に特化した作品というよりむしろ 内面の表現に特化した性質をもっています。

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Contents

ショパンマズルカ全曲解説

ショパンマズルカ第1番OP.6-1


ロンド形式で作曲されたマズルカで 哀愁を帯びた旋律が大変印象的です。

ショパンマズルカ第2番OP.6-2


冒頭で、ポーランド民謡の特徴を持つ空虚5度が用いられており、 第二主題ではリディア施法が採用されているのが特徴的な曲です。

ショパンマズルカ第3番OP.6-3、


第2番のマズルカと同様に、冒頭では、空虚5度に基づく序奏が採用されています。

ショパンがお得意な3度のメロディーがとても美しい一曲です。

ショパンマズルカ第4番OP.6-4


24小節という大変短いマズルカで 変ホの持続音を利用しているのが大きな特徴です。

ショパンマズルカ第5番OP.7-1


ショパンマズルカの中でも知名度の高い曲で 昔テレビのコマーシャルでも採用されていたことがあります。

優雅で親しみやすいなメロディーが人気の理由でしょう。

演奏も容易な部類に入るので初心者でも取り組める内容です。

ショパンマズルカ第6番OP.7-2


大変素朴でショパンらしい半音階的和声が魅力的なマズルカです。

ショパンマズルカ第7番OP.7-3


ぼそぼそと低音で呟いているような序奏で曲が開始されます。

3種類のマズルカが形を変えて登場するのが特徴です。

ショパンマズルカ第8番OP.7-4


高速のテンポのマズルカです。

表情豊かで曲の終盤では転調をしている所が聴き所です。

ショパンマズルカ第9番OP.7-5


20小節の短いマズルカで どこで曲が終わるかが不明確です。

もしかしたら、作曲の途中だったのかもしれないと 個人的に思います。

ショパンマズルカ第10番OP.17-1


勇敢な雰囲気を醸し出すマズルカです。

第二主題では雰囲気がガラっと代わり、変ホ音の伴奏が鳴り響くなかでしっとりとした メロディーが流れていきます。

ショパンマズルカ第11番OP.17-2


第一主題はとても優雅な主題です。

第二主題では、内部音の微妙な変化が特徴的です。

ショパンマズルカ第12番OP.17-3


落ち着いたメロディーのマズルカです。

途中でエンハーモニック転調をしているところが素晴らしいです。

ショパンマズルカ第13番OP.17-4


OP.17の中ではもっとも長大なマズルカです。

ノクターン風の雰囲気で、もの悲しい雰囲気が 醸し出されています。

ショパンマズルカ第14番OP.24-1


ショパンが作曲活動に専念した頃の作品で、 ポーランド民謡が利用されています。

ショパンコンクール第11回で、ルイザダが大変素晴らしい演奏を披露して くれました。

ショパンマズルカ第15番OP.24-2


軽やかな第一主題と、ドラマティックで情熱的な第二主題が 組み合わさったマズルカです。

ショパンマズルカ第16番OP.24-3


優雅で活気のあるマズルカです。

フェルマーターが多様されているところに特徴があります。

ショパンマズルカ第17番OP.24-4


序奏とコーダがマズルカの中では比較的長くなっています。

マズルカの中では充実した作品であり傑作として知られています。

ショパンマズルカ第18番OP.30-1


ショパンが恋人との破局を迎えた頃の作品であり、悲愴感が漂っています。

第二主題で一瞬だけ明るさを取り戻しますが、やがてまた悲愴感漂う 第一主題に戻ります。

ショパンマズルカ第19番OP.30-2


たいへん可憐な旋律をもつマズルカで、聴いていてホッと一息つける のがとても魅力です。

ショパンマズルカ第20番OP.30-3


低音部で鐘が鳴り響くような序奏で曲がスタートし 優雅で荘厳な雰囲気のマズルカです。

新しい主題が何度も出現しますが、最終的には冒頭の主題に 帰ってくるのが特徴です。

ショパンマズルカ第21番OP.30-4


マズルカの中では規模の大きい曲です。

全体的に暗い旋律で、ショパンの苦悩をひたすらに表現しているかのように 思えるのが印象的な一曲といえます。

ショパンマズルカ第22番OP.33-1


瞑想的な雰囲気を醸し出すマズルカです。

ちなみにショパンコンクール第11回で優勝したブーニンは第3次戦でこの曲を 選択していました。

ショパンマズルカ第23番OP.33-2


バレエ音楽でも利用されるほどリズミカルで親しみやすいマズルカです。

ちなみにショパンコンクール第5回ではアシュケナージがこの曲をもの凄い スピードで演奏し審査員を唸らせました。

ショパンマズルカ第24番OP.33-3


ノクターン風の美しいマズルカで やや大規模なコーダを持っています。

ショパンマズルカ第25番OP.33-4


マズルカの中でも規模の大きい曲のうちの一つです。

哀愁を帯びた旋律が繰り返し出現し、聴く者の心に訴えかけて きます。

ショパンマズルカ第26番OP.41-1


フリギア旋法を用いた特徴のあるマズルカで、 エキゾチックな気分になる不思議な雰囲気です。

ショパンマズルカ第27番OP.41-2


とても内向的な性格をもつマズルカです。

中間部では一時的に明るさを取り戻しますが、 それも束の間、また沈みきった主題に戻り曲が幕を閉じます。

ショパンマズルカ第28番OP.41-3


とてもリズミカルなマズルカです。

冒頭のクセのあるアクセントを用いた序奏じみた箇所が なんども出現してくるのが特徴的です。

ショパンマズルカ第29番OP.41-4


ショパンの初期の頃のワルツの雰囲気に近いマズルカで たいへん優雅で親しみやすい旋律です。

ショパンマズルカ第30番OP.50-1


ショパンがパリで円熟期を迎えた頃の作品で、 しっとりとした落ち着いた雰囲気のマズルカに仕上がっています。

ショパンコンクール第6回でポリーニがこの曲を選択し 圧倒的な演奏で審査員も戦慄を覚える程の演奏だったそうです。

ショパンマズルカ第31番OP.50-2


貴族的な雰囲気を醸し出すマズルカで 中間部ではリズミカルな主題が登場します。

ショパンマズルカ第32番OP.50-3


マズルカの中でも傑作といわれる曲に該当し、重要な一曲です。

マズルカのリズムを採用しているものの、どちらかというと幻想曲に 近い性質を持つ長大な曲です。

ショパンマズルカ第33番OP.56-1


大きく2つの主題から成るマズルカです。

第二主題のマズルカはショパンのワルツに近い テクニカルな右手の奏法が特徴的です。

ちなみにショパンコンクールではブレハッチがこの曲を選択し マズルカ賞を獲得しています。

ショパンマズルカ第34番OP.56-2


序奏部分で空虚5度が採用されたマズルカです。

とてもリズミカルな雰囲気をもつ一曲です。

ショパンマズルカ第35番OP.56-3


マズルカの中でも規模の大きい曲です。

新しい曲想が頻繁に登場し、マズルカというよりバラードに 近い性質を持っているのが特徴的といえます。

ショパンマズルカ第36番OP.59-1


何かを語りかけるようなもの悲しげな序奏で曲が開始します。

転調が頻繁に繰り返されるショパンの天才的な才能が開花された マズルカです。

ショパンコンクールでは非常に多くの演奏者がこの曲を選択しているようで マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイ・ソン、ポゴレリチなどが実際に演奏して名演 を遺してくれています。

ショパンマズルカ第37番OP.59-2


穏やかなリズムと優雅な旋律をもつマズルカです。

美しい転調も大変見事です。

ショパンマズルカ第38番OP.59-3


ややヒステリックで情熱的で感情が高まりが感じられるマズルカです。

中間部ではとても平和で喜びに満ち溢れた雰囲気の主題が登場します。

この箇所はショパンの奏法でよく出現する3度の奏法が必要となり 演奏技術面では難所となります。

ショパンマズルカ第39番OP.63-1


ショパンの生前に出版されたマズルカの中でこれが最終のマズルカと なっています。

ショパンの穏やかな一面が反映されたマズルカです、 コーダのリズムが特徴的といえる一曲です。

ショパンマズルカ第40番OP.63-2


素朴な旋律ですが、暗くもの悲しい雰囲気をもつマズルカです。

どちらかというとノクターンに近い性質をもっています。

ショパンマズルカ第41番OP.63-3


ショパンのワルツに近い性格をもつ一曲です。

コーダではオクターブを活用した巧妙なカノン奏法が 聴き応えのある箇所です。

ショパンマズルカ第42番OP.67-1


OP.67はショパンの死後に出版されたマズルカです。

短い4小節の序奏をもつ軽やかで愛らしく、 明るい雰囲気につつまれた一曲です。

ショパンマズルカ第43番OP.67-2


深い情感の漂うマズルカです。

中間部に出現する右手だけの単音で演奏する箇所は、 大変印象に残るパッセージです。

ショパンマズルカ第44番OP.67-3


前曲の暗い雰囲気とはうって変わって、明るさと希望に満ち溢れた マズルカです。

ショパンのワルツに近い性質をもっています。

ショパンマズルカ第45番OP.67-4


甘美で美しい旋律を持つマズルカです。

中間部ではイ長調に転調する箇所が特徴的です。
< h3>ショパンマズルカ第46番OP.68-1

ショパンが19歳のときの作品であり、まだ習作の領域と いえる性質が残っています。

全体的に活気に満ち溢れた仕上がりになっています。

ショパンマズルカ第47番OP.68-2


優美な主題と活気のある主題で構成されており、 ショパンの明るい内面が思う存分醸し出されているのが特徴です。

ショパンマズルカ第48番OP.68-3


ショパンのマズルカでも何度か出現している空虚5度の奏法が 中間部で取り入れられています。

ショパンマズルカ第49番OP.68-4


頻繁に転調を繰り返している所が特徴的です。

どこで曲が終了するか不明瞭な曲となっています。

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まとめ

以上がショパンマズルカ全曲解説でした。

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