ショパン即興曲CDお勧め聞き比べ5選-巨匠ピアニストの演奏は圧巻 | ショパンを弾くには？曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説

ブーニン「ショパン:バラード&即興曲集」

ユニバーサルミュージックからリリースされた ブーニンの「ショパン:バラード&即興曲集」です。

バラードからスタートし、バラードが終了すると即興曲が始まり、という具合に バラードと即興曲が交互にプログラムされている配列が見事な 録音となっています。

過去にブーニンは、ノクターンとスケルツォを交互にプログラムした 録音もしていますが、この録音もまたブーニンの独自の解釈によって 並べ替えた見事な演奏プログラムとなっています。

ブーニンが円熟期の録音ということで、どの演奏も磨きがかかり、 完璧に磨き上げた演奏となっていてどの曲も素晴らしい出来具合です。

録音の質もかなり良く非常に聴いていて心地良い演奏です。

リ ・ユンディ「ショパン:スケルツォ&即興曲」

ユニバーサルミュージックからリリースされた録音です。

幻想即興曲では 爆発的な激しさと緊張感がやわらかい表情とうまく融合させた演奏を 聴かせてくれています。

それでいて決して崩れることなバランスが取れた自然な詩情を感じ取れる ところも素晴らしいです。

なお大曲のスケルツォまで全曲入っていてかなりお得感が感じられる一枚です。

キーシン「幻想即興曲&英雄ポロネーズ~キーシン・プレイズ・ショパン 」

キーシンお得意のライヴレコーディングの録音がこちらです。

幻想即興曲は しっかりとした骨格と肉厚の音を発しながらもメカニックな動きを見事に 披露してくれ、輝かしい響きと成熟した表現力には圧倒される名演です。

なお ポロネーズの1番から6番の英雄までがカップリングされており、これも サービス精神が旺盛な録音の一つです。

清水和音「ショパン:前奏曲集 & 即興曲集 」

ロンティボーコンクール優勝の実力を持つ清水和音のリリースした録音です。

幻想即興曲は 全体的に貴族的な風格があり展開もドラマティックなのが特徴で、 中間部などの長閑なパッセージは粋な歌心を見せてくれ、 ホッとした心境にさせてくれるところが素晴らしいです。

録音状態も良いですし、 さらに前奏曲全曲がついており、聴き応えのあるパワフルな仕上がりになって いるのも嬉しい！

ルービンシュタイン「ショパン:幻想即興曲」

BMG JAPANからリリースされた ルービンシュタインの「ショパン:幻想即興曲」です。

1960年代のルービンシュタインの演奏がまとめて聴ける録音です。

ショパンに対してたいへん誠実で忠実に音符をピアノという楽器をつかって 再現しており非常に好感が持てます。

たしかにポリーニに比べると、とても完璧な演奏技術であるとまでは言いがたいですが、 スケールの大きい満足度の高い演奏 であるのは事実です。

即興曲全曲の他にも、舟歌OP.60、新練習欲、ボレロOP.19、子守歌OP.57、 タランテラOP.43、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOP.22まで 収録されている非常にお得感たっぷりの一枚です。