ショパンワルツ難易度10段階評価-難易度順ランキングも発表 | ショパンを弾くには?曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説



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ショパンワルツ難易度10段階評価-難易度順ランキングも発表

ショパンワルツ難易度10段階評価-難易度順ランキングも発表
ショパンワルツ難易度を10段階評価及び難易度順ランキングを発表します。

1(易)⇒10(難)です。

有名な曲については、第一番の華麗なる大円舞曲はやや難関ですが、子犬のワルツは比較的 演奏しやすい曲です。

初心者は6番、7番、12番あたりから手をつけると良いでしょう。

なおワルツの練習方法について解説した動画がありますので是非ご覧ください。

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ショパンワルツ難易度10段階評価

ワルツ第1番OP.18 難易度8

難しい理由
(1)テクニカルな要素
「大円舞曲」は、華麗で繊細なテクニックが求められる曲です。速いテンポや複雑な指使い、そして瞬時に変化するリズムや音楽の表情を捉えることが必要です。

(2)表現
ショパンの作品は、単なるノートの連なりではなく、感情や表現を含んだ音楽です。それを表現するためには、音楽的な理解や表現力が必要です。特に「大円舞曲」は情熱的でありながらも繊細な表現を要求します。

(3)音楽的構造
曲全体の構造やフレーズ間のつながりを理解し、それを演奏することも難しい点の一つです。曲の流れを保ちながら、それぞれの部分を組み立てる必要があります。

(4)ダイナミズム
「大円舞曲」は非常にダイナミックな曲であり、静から動、激情から瞑想的な部分まで幅広い音楽的要素が含まれています。これらの変化を滑らかに表現することが求められます。
練習のコツ
曲の難所やフレーズの前後で、手のポジションを確認しましょう。特に転調やテンポの変化がある部分では、手の移動がスムーズで正確であることが重要です。

また右手の連打技法が難しいので、疲労に注意しながら練習しましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第2番OP.34-1 難易度7

難しい理由
(1)テクニカルな要素
ワルツ第2番は、技術的に要求される部分が多いです。特に、速いパッセージや複雑な指使い、そして繊細な音色のコントロールが求められます。

(2)表現の多様性
ショパンの作品は、単なる音符の羅列ではなく、感情や表現を豊かに含んだ音楽です。ワルツ第2番もその例外ではありません。情熱的な部分と繊細な部分が交互に現れるため、表現力が試されます。

(3)ダイナミクスとフレージング
曲全体のダイナミクスやフレージング(フレーズの切り方)を正確に理解し、表現することが必要です。音楽的な流れを保ちながら、音色や音量の変化を自然に表現することが難しい点の一つです。

(4)装飾音やトリル
ショパンの作品には多くの装飾音やトリルが含まれており、これらを美しく、正確に演奏することも難易度の高い要素です。
練習のコツ
このワルツはリズミカルな曲調を持っていますので、リズムをしっかりと意識しながら演奏しましょう。また、音色やタッチの柔軟性も重要で、情感豊かな表現を目指します。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

■パート1


■パート2

ワルツ第3番OP.34-2 難易度5

難しい理由
(1)テクニカルな要素
ワルツ第3番は、緩いテンポでの演奏が要求されます。特に、音楽的な流れを崩さずに、正確に弾くためには高度なテクニックが必要です。

(2)表現の難しさ
ショパンの作品は、音楽的な表現が非常に重要です。ワルツ第3番も情感豊かであり、静かな部分から情熱的な部分まで様々な表現が要求されます。これらの表現を自然で流れるように演奏することは容易ではありません。

(3)リズムとフレージング
ワルツはリズミカルな曲調を持っていますが、そのリズムを正確にキープすることは難しいです。さらに、適切なフレージング(フレーズの切り方)をすることで、音楽の流れをより美しく演出することが求められます。
練習のコツ
全体的に陰鬱な曲ですが、明るい旋律に移り変わる箇所があります。

曲の構造や楽曲の流れを理解することで、効果的な練習ができます。フレーズのつながりや楽曲全体の構成を把握し、それに基づいて練習を進めていくことが重要です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第4番OP.34-3 難易度6

難しい理由
(1)テクニカルな要素
ワルツ第4番には、猫のワルツとも呼ばれ、高度なテクニックが要求される部分が多く含まれています。特に、速いパッセージや複雑な指使いが頻繁に登場し、正確な演奏を難しくしています。

(2)リズムとフレージング
ワルツはリズミカルな曲調を持っており、リズムの正確性が重要です。また、適切なフレージング(フレーズの切り方)を行うことで、音楽の流れをより美しく演出することが求められます。

(3)音楽的な表現
ショパンの作品は情感豊かであり、ワルツ第4番も例外ではありません。静かな旋律から大迫力のパッセージまで様々な表現が含まれており、これらを適切に表現することは難しいです。

(4)装飾音とトリル
この作品には多くの装飾音やトリルが含まれています。これらを美しく、正確に演奏することは技術的な難しさを伴います。
練習のコツ
リズミカルな曲調を持っていますので、リズムを正確にキープしながら演奏しましょう。また、適切なフレージングを行うことで、音楽の流れをより美しく演出することができます。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第5番OP.42 難易度8

難しい理由
(1)テクニカルな要素
ワルツ第5番には、高度なテクニックが必要なパッセージが多く含まれています。特に、速いアルペッジョや華麗なランゲージ、複雑な指使いが頻繁に登場します。

(2)リズムとフレージング
このワルツはリズミカルな曲調を持っていますので、リズムの正確性が重要です。また、適切なフレージングを行うことで、音楽の流れを美しく演出することが求められます。
練習のコツ
曲の中で静かな部分と情熱的な部分が交互に現れますので、適切な音色とダイナミクスの変化を演奏に取り入れましょう。静かな部分では繊細なタッチを、情熱的な部分では力強く表現するなど、音楽的な意図に応じた表現を心がけます。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

■パート1


■パート2

ワルツ第6番OP.64-1 難易度5

難しい理由
(1)テクニカルな要素
このワルツには速いパッセージやアルペジオ、そして複雑な指使いがあります。

(2)リズムとフレージング
リズミカルな曲調を持っていますので、リズムを正確にキープしながら演奏する必要があります。

(3)表現の難しさ
ショパンの作品は表現豊かであり、このワルツも例外ではありません。情熱的な部分から繊細な部分まで様々な表現が要求されます。

(4)装飾音とトリル
多くの装飾音やトリルが含まれており、これらを美しく、正確に演奏することは技術的な難しさを伴います。
練習のコツ
右手は三連符やトリルが頻発するので、疲労に注意しつつ、 速度や音量の均等性に特に注意しましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第7番OP.64-2 難易度5

難しい理由
(1)テクニカルな要素
ピアノのテクニックを要する箇所が多くあります。たとえば左右の手を独立して演奏する必要がある箇所などがあります。

(2)表現
ショパンの作品は、音楽的な表現を重視しています。このワルツも例外ではありません。音楽の美しさや感情の表現を正確に伝えるためには、音色やフォーマルな要素を繊細に扱う必要があります。

(3)速さと正確さ
この曲の中間部は比較的速いテンポで演奏されることが多いため、速いパッセージを正確に演奏するのは容易ではありません。特に、左手のフレーズは右手よりも速くなることがあり、それを均等に演奏するのは挑戦です。

(4)フレージング
適切なフレージング(フレーズ間の自然な休止)を実現することも難しいです。この曲では、繊細なタッチとダイナミクスの変化が必要であり、それらを組み合わせて音楽を流れるように演奏するのは技術的にも表現的にも難しいです。
練習のコツ
左手と右手を分離して練習することから始めましょう。

そして両手で曲全体をスローテンポで練習することで、音符やテクニックを正確に捉えることができます。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第8番OP.64-3 難易度7

難しい理由
(1)テクニカルな要素
ワルツ第8番には、トリルや高速で繊細なパッセージが含まれています。これらの技術的な要素を正確かつ流れるように演奏するには、高度なテクニックが必要です。

(2)音楽的な表現
単にテクニックだけでなく、感情や表現力にも重点を置いています。ワルツ第8番も例外ではありません。音楽の美しさや情緒を表現するために、ダイナミクスやフレージング、タッチの微妙な変化が求められます。

(3)リズムとフレージング
この曲では、リズムの変化やフレージングの適切な配置が重要です。特に、華麗なフレーズを流れるように演奏するために、正確なリズム感と自然なフレージングが必要です。

(4)均等な音色とタッチ
曲の中で様々な音楽的な要素が現れるため、均等な音色とタッチが求められます。左手と右手のバランスを保ちながら、優雅さや華やかさを表現するのは難しい作業です。
練習のコツ
華やかで煌びやかなパッセージが頻発しますが、結構技術面で難しさを感じるかもしれません。l

パッセージやフレーズを反復して練習することで、熟練度を高めます。しかし、疲れや集中力の低下を防ぐためにも、定期的な休息を取ることも重要です。短い休憩を挟みながら練習し、体と精神のバランスを保ちましょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第9番OP.69-1 難易度6

難しい理由
(1)リズムとフレージング
ワルツのリズムに加えて、適切なフレージング(フレーズ間の自然な休止)も重要です。曲の流れを保つために、フレージングの適切なタイミングや強調を見極める必要があります。

(2)感情の表現
「別れのワルツ」のタイトルが示すように、この曲は切なさや喪失感を表現するための音楽です。演奏者は自身の感情を音楽に込める必要があり、そのプロセスは技術的にも感情的にも挑戦的なものです。
練習のコツ
技術面はワルツの中では比較的容易な部類に入りますが、音楽的な面でその真価が 問われます。

曲の感情やテーマに共感し、自分の感情を音楽に込めることを心がけます。自分の経験や感情を想起しながら演奏することで、より深い表現が可能になります。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第10番OP.69-2 難易度6

難しい理由
(1)音楽的な表現
陰鬱で物悲しい感情や表現力が問われる曲であり、音楽の美しさや情緒を表現するために、ダイナミクスやフレージング、タッチの微妙な変化が求められます。

(2)均等な音色とタッチ
曲の中で様々な音楽的な要素が現れるため、均等な音色とタッチが求められます。左手と右手のバランスを保ちながら表現するのは難しい作業です。
練習のコツ
技術面はワルツの中では比較的容易な部類に入りますが、正確にかつ完璧に演奏するのは やはり容易ではありません。

曲の中で繰り返し現れる箇所や、技術的に難しいと感じるパッセージを集中的に練習します。反復することで自然に演奏できるようになります。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第11番OP.70-1 難易度7

難しい理由
(1)テクニカルな要素
高音部において速いテンポや複雑な指使いが含まれています。特に、右手の旋律部分など、テクニックを要する箇所があります。これらを正確に演奏するためには、高度なテクニックと練習が必要です。

(2)リズムとフレージング
ワルツのリズムやフレージングの適切な配置が重要です。特に、曲の流れを保つためには、正確なリズム感と自然なフレージングが求められます。また、曲の中にはリズムの変化やフレーズの休止があり、それらを正確に捉えることも挑戦的です。

(3)音楽的な表現
美しい旋律と感情豊かな表現が特徴的です。美しい旋律や繊細な音色の変化、ダイナミクスの使い分けなど、音楽的な表現力を高めるためには、演奏者の繊細なタッチと感情の込め方が求められます。
練習のコツ
テクニカルな箇所が多いので、 右手と左手を独立して練習したり、 曲全体をゆっくりとしたテンポで練習し、慣れたらスピードアップを図るなど 工夫をするのが妥当です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第12番OP.70-2 難易度5

難しい理由
(1)音楽的な表現
もの悲しさ、気だるさなどを表現するためには、タッチの変化、フレージングの使い方などに注意を払う必要があります。

(2)均等な音色とタッチ
曲の中で様々な音楽的な要素が現れるため、均等な音色とタッチが求められます。左手と右手のバランスを保ちながら、優雅さや華やかさを表現するのは難しい作業です。
練習のコツ
技術面はワルツの中では比較的容易な部類に入りますので、音楽的な面を 深く追求するようにしましょう。

単に鍵盤を楽譜通りに打鍵するだけではなく、弱音から大音まで完全にコントロールできる ように訓練することが大切です。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第13番OP.70-3 難易度7

難しい理由
(1)テクニカルな要素
このワルツには複雑な指使いが含まれています。特に中間部近くに出てくる左手でメロディーを奏でる部分は 右利きの人には演奏しにくく、技術的に高度な技能を必要とします。

(2)リズムとフレージング
曲の中にはリズムの変化やフレージングの微妙な変化が含まれており、それらを正確に捉えることが難しいです。特に、流れるような演奏を実現するためには、正確なリズム感と自然なフレージングが必要です。

(3)音楽的な表現
全体的に喜びに満ちた曲想ですが、これらをしっかりと表現するためには、タッチの変化、フレージングの使い方などに注意を払う必要があります。
練習のコツ
左右で全く性格の異なるパッセージなので、左右それぞれ片手で練習をしたり、 曲のリズムやフレージングを正確に捉えるために、小節ごとに練習するのがお勧めです。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。

ワルツ第14番遺作 難易度8

難しい理由
(1)テクニカルな要素
このワルツにも、速いランブルや複雑な指使い、そして卓越したフィンガーワークが含まれています。特に、右手と左手の繊細なバランスを保ちながら演奏することが挑戦的です。

(2)音楽的な表現
ショパンの作品は、単なる技術の展示ではなく、感情豊かな表現が求められます。このワルツにも、美しい旋律や感情の移り変わりが含まれており、それを自然で感動的な演奏に昇華するためには、豊かな表現力が必要です。

(3)ダイナミクスとフレージング
ダイナミクスの変化やフレージングの適切な使用は、曲の表現力を高めるうえで重要です。曲の流れを正確に捉え、音楽的な魅力を引き出すためには、正確なダイナミクスと自然なフレージングのバランスが必要です。

(4)アーティキュレーションとタッチ
繊細なアーティキュレーションとタッチの微妙な変化が特徴的です。適切なアーティキュレーションを用いて、旋律や和音を鮮明に演奏することが求められます。また、適切なタッチで各音を表現し、楽曲全体の響きを調和させることも重要です。
練習のコツ
テクニカルな箇所がよく出てくるので、右手の旋律と左手の伴奏部分を個別に練習することで、両手のバランスを確保し、テクニックを向上させることができます。

また難所や技術的な部分を反復練習し、熟練度を高めるとよいでしょう。

以下の練習法動画を参考にしてみてください。



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ショパンワルツ難易度順ランキング

難しい曲から順番に上から並べました。

・1位:ワルツ第14番遺作 難易度8
・2位:ワルツ第5番OP.42 難易度8
・3位:ワルツ第1番OP.18 難易度8
・4位:ワルツ第2番OP.34-1 難易度7
・5位:ワルツ第8番OP.64-3 難易度7
・6位:ワルツ第11番OP.70-1 難易度7
・7位:ワルツ第13番OP.70-3 難易度7
・8位:ワルツ第4番OP.34-3 難易度6
・9位:ワルツ第9番OP.69-1 難易度6
・10位:ワルツ第10番OP.69-2 難易度6
・11位:ワルツ第6番OP.64-1 難易度5
・12位:ワルツ第7番OP.64-2 難易度5
・13位:ワルツ第12番OP.70-2 難易度5
・14位:ワルツ第3番OP.34-2 難易度5

ショパンは難曲が多いので独学での練習に限界を感じたら良き先生を探してみましょう。
ピアノ教室の選び方の注意とピアノの先生の探し方のコツ4選まとめ

まとめ

ワルツに関するお役立ち情報をまとめましたので是非参考にしてください。

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