ショパン英雄ポロネーズ解説と聞き比べ10選-壮大で華麗な最高傑作 | ショパンを弾くには?曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説



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ショパン英雄ポロネーズ解説と聞き比べ10選-壮大で華麗な最高傑作

ショパン英雄ポロネーズ解説と聞き比べ10選-壮大で華麗な最高傑作
ショパン英雄ポロネーズ解説と聞き比べ10選です。

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ショパン英雄ポロネーズ解説解説

英雄ポロネーズは、ショパンのポロネーズ集の第6番OP.53のピアノ曲で とても華麗でピア二スティックで演奏効果が高く、 コンクールやコンサートでよく取り上げられる名曲です。

とくに聞かせどころといえば、 左手のオクターブのスタッカートの連続の箇所でしょう。

ここで挫折してしまう人もいるかと思いますが、 手が小さい人はかなり苦戦を強いられるかと思います。

確かに演奏は難しいですが 4と5の指をうまく使い分けること によってクリアしていただきたいと思います。

すなわち黒鍵は4の指をできるだけ利用し、白鍵は5の指を利用するように するとかなり演奏しやすくなると思います。

ショパン英雄ポロネーズ解説と聞き比べ10選

チョ・ソンジン

2015ショパンコンクールで圧倒的な英雄ポロネーズを披露し、優勝すると同時にポロネーズ賞まで 獲得したことは有名です。

彼の演奏の素晴らしさは豊かなる響きに支えられた内面性の深い重厚な演奏を してくれるところにあります。

英雄ポロネーズの最大の難所といえる中間部は、柔軟な運動性をもつ 指先で勇敢さを表現しながらも音の脈絡を積み上げ、コンクールホール中に ブリリアントに響き渡り、審査員も聴衆をも圧倒させました。

大変感銘を受ける名演でしたので是非聴いてほしいと思います。

スタニスラフ・ブーニン

1985年のショパンコンクール優勝者ブーニンの英雄ポロネーズは 度肝を抜くほど圧倒的なスケールの大きい演奏で熱狂的な人気者になりました。

中間部の左手のオクターブの箇所にさしかかると、テンポが急変し、 軍馬の如く勇敢な演奏を披露してくれました。

若干癖のあるポロネーズのリズムであるとはいえ、 19歳という若さでの演奏とは思えないほどの名演奏です。

ちなみにポロネーズ賞もあわせて獲得しているのでやはり見逃せません。

ヴラディーミル・ホロビッツ

かなり高年齢になった時にホロヴィッツの英雄ポロネーズを録音しています。

中間部ではミスタッチと音の崩れが目立ちますが、そのようなミスなんて どうでもよいと思えてくるような圧倒的な迫力と大音響の演奏は、まさに 英雄の名に相応しい演奏だといっても過言ではありません。

ホロビッツ独自のペダル奏法やアクセントの付け方については賛否両論になりますが、 ハマる人は本当にハマってしまうのがホロビッツの演奏の魅力なのかもしれません。

マルタ・アルゲリッチ

1965年ショパンコンクールで優勝をしているアルゲリッチは、やはり コンクールで英雄ポロネーズを演奏しています。

彼女の演奏の特徴はかなりハイテンポであり、かつ男性顔負けの気迫迫る演奏を してくれるところにあります。

中間部の左手のオクターブの箇所も目が回るほどのスピードで弾きこなして いるのには驚かされてしまう人も多いのではないかと思います。

そして大音響大迫力のままコーダへ突入していくところは圧巻としかいいようが ありません。

ヴラディーミル・アシュケナージ

ピアニストとして、指揮者として世界中で活躍するアシュケナージの 演奏の特徴といえば 一種の神秘性すら帯びた美しい音と心の奥で研ぎ澄まされた虚飾なき流れの 音楽性は聴く者を魅了してしまう凄さがる点です。

今回取り上げた英雄ポロネーズは、アシュケナージにしては珍しいほどハイスピードで 演奏しているのがとても印象的で しかも演奏がとても滑らかで麗しく聴いていてとても心地よさを感じる名演といえます。

かなり他のピアニストと路線が違った演奏スタイルをしているため大いに参考に なるかと思います。

アルトゥール・ルービンシュタイン

ショパンの祖国と同じポーランド出身のルービンシュタインは 見事なショパンの演奏を披露してくれることで定評があります。

英雄ポロネーズに関しては正々堂々とした風格漂う演奏を披露してくれ、非常に説得力の あるスタンダードな名演奏といえます。

この卓越した手腕が示された密度の濃い演奏は圧倒的なパワーをもって聴く者を魅了して やまないのでしょう。

マウリツィオ・ポリーニ

1960年ショパンコンクールで満場一致で優勝をしているポリーニの演奏は 完璧な技巧と硬い音質で圧巻の演奏を披露してくれるところにあります。

しかし英雄ポロネーズにかぎっては非常にゆったりとしたテンポで演奏しており、 意外な一面を見せてくれました。

おそらくポリーニ独自の解釈によるものなのだと思いますが、 他のピアニストとは一線を画する演奏として聴いてみる価値は大いに ある演奏です。

エフゲニー・キーシン

幼いころから神童として有名だったキーシンはショパンに関しても早熟ぶりを 発揮してくれました。

高度なテクニックと豊かな音楽性の見事な一致を聴かせてくれる稀な逸材でもあり そのパワーは英雄ポロネーズにおいても思う存分感じとることができます。

特にコーダに向かってスケールの大きい表現力といいダイナミックな躍動感は ものすごい説得力があり聴く者を魅了してやまないのでしょう。

中村紘子

世界中を飛び回り演奏活動、コンクールの審査員、指導者と多忙な生活を送っている 中村紘子は実力派大型女流ピアニストとして不動の地位を確立しているのは事実です。

音楽が醸し出すすべてのパッセージから情景や情感を感じ取る天性に恵まれた 稀な才能の持ち主で、多くの名演奏を遺してくれています。

さすが 1965年のショパンコンクールでは4位を獲得しているだけあって、 強靭なテクニックをべーストした洗練されたセンスの良い音楽性が一体化した 英雄ポロネーズは見事です。

ラファウ・ブレハッチ

2005年のショパンコンクールで優勝をしたブレハッチですが、コンクールでは 英雄ポロネーズを演奏し見事ポロネーズ賞を獲得しているほどの逸材です。

曲の出だしの半音階のパッセージから勇敢でありながらも上品さを 決してわすれることなく弾き、主題や中間部の難所もアッサリとクリアして しまう確かな技術力といい、驚嘆すべき才能を発揮してくれます。

全体を通じてとてもエレガントな曲想に仕上げてくれており、まさに サロンコンサートなどのお手本にしたいくらいの演奏です。


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まとめ

以上がショパン英雄ポロネーズ解説と聞き比べ10選でした。

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