曲名が異なるが実質同じピアノ名曲ベスト3 | ショパンを弾くには?曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説



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曲名が異なるが実質同じピアノ名曲ベスト3

音楽好きの人で、たくさんの録音を聴くことが趣味の人あれば、ある曲を聴いてみたら、「あれ?どこかで聴いたことがある曲だ・・・あの曲と同じではないか」と気付くことがあるかもしれません。

通常は、こんなことはないのですが、現実にはこのようなことが起こりうることを豆知識として 知っておいても損はありません。 このようなことはタレントの世界ではよくあることで、例えば、松任谷由実、ユーミン、荒井 由実は別の人かと思っていたら同一人物であったというのに似ています。 実際にこんな紛らわしい曲が世の中に存在します。

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1:ショパン「パガニーニの思い出」



ショパンの曲の中ではあまり目立たない曲ですが、ショパンマニアならもしかしたら知っている かもしれない、パガニーニの思い出です。 この曲は、ヴェニスに伝わる古い民謡のメロディーを元にして変奏曲に仕上げた ジュナン作曲フルートの名作「ヴェニスの謝肉祭」、 パガニーニが作曲した無伴奏バイオリン曲「ブルレスク変奏曲」、ラリエが作曲した「ヴェニスの謝肉祭による 序奏と変奏」と、実質同じ曲である ことに驚かれるでしょう。

確かに演奏する楽器が異なるのですが、メロディーは瓜二つでそっくりなのです。 一体なぜこのようなことが起こるのかというと、元のメロディをベースに、複数の作曲者が 曲を作っているからです。

ちなみに作曲した年代を古い順に並べると、1952年にパガニーニ、1861年にジュナン、1829年ショパン、そしてラリエの順となっています。 今の時代にこんな事が起こると著作権違反として大問題になってしまういそうなことですが、よほど この民謡が多くの人を魅了してきたことを伺わせる出来事です。

2:ベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」



この曲はハンガリーの民謡をベースとした曲なのですが、ベルリオーズが劇音楽として 作曲した「ファウストの劫罰」の中の曲なのですが、鍵盤の魔術師であるフランツリストの 「ハンガリー狂詩曲15番」と実質同じ曲だったりします。 もともとこの曲は、ナポレオンとの戦いに挑もうとした連隊歌だそうで、ラコッツィとは 正式名称はラーコーツィ・フェレンツ2世であり、ラーコーツィ独立戦争 のリーダーで、ハンガリー統治首長としてハンガリーの独立を、ハプスブルグ帝国 から勝ち取ろうとした人物です。

独立戦争は失敗に終わったものの、その名前はハンガリー人の心に深く 刻み込まれました。 特にハンガリー出身のリストの生涯に、このメロディが どれほどの大きな役割を果たし、インスピレーションを与えたかは、数多くの バリエーションを作曲したことからも伺うことができます。

リストは、この勇敢なラコッツィにふさわしい記念碑としてこの曲を作曲しピアノ演奏で 捧げたのでした。 ちなみに作曲した年代を古い順に並べると、まずはショルという人物がこのメロディを 使って編曲しているのをリストが知り、1838年にハンガリー民族旋律集に収録し、 さらに1846年にベルリオーズが管弦楽用に編曲して完成させました。 やはりリストのハンガリー狂詩曲15番の方が圧倒的に有名であるのは事実のようです。

3:ヴィエニャフスキ「モスクワの思い出」



古くから伝わるロシア民謡「赤いサラファン」という曲があるのですが、日本でも研ナオコをはじめとした 多くの一流歌手が取り上げているほど、よく知られた名作です。 この曲をバイオリンにそっくりそのまま差し替えただけと言えるのが、ヴィエニャフスキ作曲の 「モスクワの思い出」です。

ロシア民謡はどちらかというと短調で哀愁を帯びた暗い メロディーが多いという印象を受けますが、この曲は珍しくも、長調の曲です。 じっくり聴いてみるとほのぼのとした暖かみと、稀にみる痛々しさの不思議な融合が感じられ、 それが奇妙な後味となって心に残り続ける音楽です。 なおピアノ独奏曲の楽譜も出ており、親しまれています。
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