ショパンソナタ全曲解説【動画付き】2番、3番は必聴です。 | ショパンを弾くには?曲の難易度、曲目解説、ピアノの弾き方を解説



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ショパンソナタ全曲解説【動画付き】

ソナタ形式とは序奏、提示部、展開部、再現部、コーダで構成される形式の ことで、ハイドンにより確立されました。

ショパン自身は形式に従って作曲することが苦手だったらしく、 円熟期に作曲されたソナタですら、ソナタ形式が理解できていないという 批判をされていたそうです。

ただ、ショパンの音楽性と創造性は非常に高いため、ある人物は 「ショパンがソナタ形式を習得できなかったのではなく、ソナタ形式が ショパンを征服できなかった」と述べたそうです。



ちなみにソナタの1番は習作の領域の範囲内であり、傑作というには 相応しくないと評価されていることが理由で、一般に ショパンのソナタとは2番、3番を指します。

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ショパンソナタ第2番 OP.35


ショパンソナタ第2番第1楽章 OP.35-1

死の動機と呼ばれる減7度という主題で曲が開始され、 せかせかと落ち着きの無い主題に突入します。

左手右手とも6度のパッセージが多く見受けられ、演奏技術面で 難しい部類に入ります。

エチュードOP10-10や6度のエチュードのOP.25-8を 徹底的に練習しておくと、この曲を演奏するにあたって障害は 大幅に軽減されることでしょう。

ショパンソナタ第2番第2楽章 OP.35-2

半音階を多用した不気味な主題で開始します。

中間部は平和で癒し系の旋律が流れてきます。

再び、この平和な雰囲気をぶち壊すかのように不気味な主題が登場し、 最後にまた癒し系の旋律を一瞬だけ回想して曲が終了します。

オクターブの奏法が必要になり、手が小さい人は苦戦するかもしれません。

エチュードOP.25-10で練習しておくと難なくオクターブの箇所はクリアできる はずです。

ショパンソナタ第2番第3楽章【葬送行進曲】OP.35-3

大変有名な葬送行進曲です。

重苦しい和音の主題が、葬列の情景を描写しているように思えます。

中間部は天国を思わせる程の清らかな旋律が流れます。

その旋律が清らかである程、悲しみが込み上げてきます。

ショパンコンクール第10回の3次戦で、ポゴレリッチがこの曲を演奏し、 観客と審査員をゾッとさせたことは有名です。

あの有名なマルタアルゲリッチも、ポゴレリッチのような演奏ができる人間は もはや現れないと断言していました。

ポゴレリッチの演奏はかなり独特であり、一部の審査員から酷く嫌われ、 この葬送ソナタを冒涜したとまで言われたそうです。

結果的には落選という結果を招いてしまったのは非常に残念です。

ショパンソナタ第2番第4楽章 OP.35-4

左右両手でユニゾンの形式で演奏される終曲です。

ある人はこの曲を「墓場を吹く秋風のようである」と表現したそうです。

頻繁に転調を繰り返し、最後はフォルテッシュモで壮大なソナタの 幕を閉じます。

ショパンソナタ第3番第1楽章 OP.58-1


ショパン円熟期の作品というだけあって、形式や壮大な規模を誇る ショパンの傑作のうちの一つです。

情熱的な主題が開始され、転調をした後、大変優雅で甘美な第二主題に入ります。

全体的に技巧的なパッセージが多いため、かなりの熟練者でないと うまく演奏することは困難であると思います。

上記動画は2005年ショパンコンクール優勝者のブレハッチの名演奏です。

ショパンソナタ第3番第2楽章 OP.58-2


即興曲風の軽やかなメロディーの主題で曲が開始されます。

非常に短い楽章で、第3楽章のつなぎの役割といえる楽章です。

ショパンソナタ第3番第3楽章 OP.58-3


ノクターン風の楽章です。

中間部は特に甘美な夢でも見ているかのような錯覚に陥るほど素晴らしい楽章です。

曲終盤にさしかかると、主題の再現部が出てきますが、 左手にリズムが加えられて一工夫凝らしている様子が伺えます。

ショパンソナタ第3番第4楽章 OP.58-4


躍動的で情熱的な楽章です。

曲の終盤に進むにつれて主題が次第に装飾的な技巧が付加されて 圧倒的なコーダを迎えます。

ソナタを締めくくるに相応しい終曲です。